「キャンピングカーを手放そうかな…」と思ったとき、気になるのが売るタイミングです。
たしかに、キャンピングカーの買取価格は“売る時期”によって大きく変わる側面があります。
このページではそんな疑問を解決できるよう、いつ売るべきかを見極めるための判断基準や注意点を具体的に紹介します。
「高く・納得して」キャンピングカーを売るために、まずは“タイミング選びのコツ”から押さえていきましょう。
キャンピングカー需要のピークはいつ?
まずは、季節要因・時期的要因についてみてみましょう。
春〜初夏(3月〜6月)は需要が高い
春から初夏にかけては、ゴールデンウィークや夏休みに向けてキャンピングカーの需要が高まります。この時期は、キャンプやアウトドア活動を計画する人々が増えるため、中古キャンピングカーの市場も活発になります。特に5月から6月は需要が高まる時期とされています。
秋冬は売り時として避けた方がいい?
秋から冬にかけては、キャンプやアウトドア活動のシーズンが終わり、キャンピングカーの需要が減少する傾向があります。しかし、キャンピングカー市場に出回る数が少ないため、そこまで大きな変動はありません。特に4WD車は冬のニーズ(スキー・スノボ用途)も十分高いため、売り時として避ける必要はないでしょう。
ベストな売りタイミングはいつ?
売却するのにベストなタイミングは人それぞれ。具体的な事例をあげて見てみましょう。
子どもの成長・進学に合わせたタイミング
家族構成の変化や子どもの進学・独立など、ライフスタイルの変化によりキャンピングカーの使用頻度が減少することがあります。このようなタイミングでの売却は、車両の価値が高いうちに手放す良い機会となります。つまり今すぐです。
車の年式に合わせたタイミング
キャンピングカーは一般車に比べて、経年の減額はゆるやかですが、それでも5年落ち・10年落ちをいう節目は減額が大きくなります。売却予定があるなら節目の前が有利です。逆に節目を迎えない年であれば、需要の多い春まで待って売るというのも手です。
車検・税金・保険に合わせたタイミング
キャンピングカーの維持費は高額になることが多いため、車検や自動車税の支払い前に売却することで、これらの費用を節約できます。特に自動車税は毎年4月1日時点の所有者に課税されるため、3月中に売却を完了することで、翌年度の税金を回避できます。
キャンピングカーの価値を下げないために知っておきたい「3つの劣化要因」
「もう少し待つ」と判断する際に知っておきたい劣化要因についてお話します。
保管環境
屋外での長期保管は、雨や紫外線による劣化を招きます。金属ボディのバンコンならそこまで気にすることもないですが、FRPを使っているキャブコンはひび割れや白化などに警戒しないといけません。
定期メンテナンス不足
エンジンオイルの交換や、洗車などのメンテナンスを怠ると劣化は進みます。特に冬場雪の降る地方を走ったあとの下回り洗浄は大切です。下回りは査定でもしっかり見られる箇所でサビサビだと大きく減額されます。また、FFヒーターの定期メンテも重要です。月1回は夏場でも回すようにしましょう。
使用頻度の低下
長期間使用しないと、バッテリー上がりやタイヤの劣化(変形)などが進行します。これらは消耗品なので直接減額対象にはならない場合もありますが、放置されていたのが丸わかりなので、やはり査定にマイナスです。
よくあるQ&A
- Q冬に売るのは損ですか?
- A
一般的には損と言われていますが、必ずしもそうは思いません。昨今のキャンピングカー人気で冬でも需要は旺盛です。もちろん春まで待つのも良いですが、納得できる査定額なら売っても良いと思います。
- Qベストシーズンを逃しそう…売るべきですか?
- A
はい。個人的にはすぐ売る方が良いと思います。現状、中古キャンピングカー業界はそこまで季節要因の影響は大きくないので、迷ったのならすぐでも大丈夫かと思いますよ。
- Q売却のピークシーズンは「査定が混んで遅くなる」って本当?
- A
はい、これはあると思います。一般車と違って買い取り業者も限られていますので。
「出張査定の予約が取りづらい」「書類の処理に時間がかかる」などが起こりがちです。早く売却したいならピーク前から動くことをおすすめします。
まとめ:売却タイミングで迷ったら・・・
キャンピングカーの売却タイミングは、季節的な需要の波にも左右されます。しかし、それ以上に大切なのは、「今後そのキャンピングカーを使う予定があるのか」「維持にかかるコストや手間に見合っているのか」といったライフスタイルとの兼ね合いです。
「売るかどうかを迷っている」「いつ売れば得なのかわからない」と悩むより、まずは査定を依頼して、現時点での価値を知ることが第一歩です。
キャンピングカーは時間と共に確実に価値が下がっていきます。放置しているうちにメンテナンス不良や経年劣化が進み、査定額が下がってしまうケースも少なくありません。
現状の使い方や維持コストを総合的に判断して、「今が売り時かもしれない」と思ったら、まずは一歩踏み出してみる方が良い結果につながりやすいですよ。