キャンピングカーを売るとき、「高く売れるか」も大事ですが、トラブルなく安全に手続きが進むかも重要です。
実際、査定後の減額や名義変更がされないままトラブルに発展するケースも少なくありません。この記事では、キャンピングカー売却時によくあるトラブルの事例と、それを防ぐためのチェックポイントを整理して紹介します。事前の準備と知識で、安心・納得の取引を目指しましょう。
キャンピングカー売却で多いトラブル事例7選

まずは気をつけるべきトラブルの事例についてお話します。
1. 査定後の大幅な減額(いわゆる二重査定)
「350万円の査定だったのに、引き取り後に『キズがあった』と20万円減額された」など、あとから理由をつけて査定額を下げられる事例があります。キャンピングカー取引のトラブルでは最多かもしれません。
2. オプション装備の過小評価
FFヒーターやソーラーパネルなど高額な装備も、業者が適切に評価しない場合があります。説明不足だと価格に反映されないことも。「オプションは基本査定に乗らないんですよ~」などとさも常識のように言ってくる業者もいますので要注意です。
3. 強引な契約・キャンセル料請求
「今日決めないとこの価格は出せない」と急かされ、あとから解約を申し出ると高額なキャンセル料を求められる例も。
4. 代金の未払い・遅延
引き取り後に「後日振込」と言われ、そのまま入金がないケース。連絡が取れなくなる場合もあるため要注意です。完全な詐欺です。
5. 悪質な買い叩き業者
相場より異常に低い価格を提示して粘られ、根負けして売ってしまう例も。交渉スキルに頼りすぎる業者には注意しましょう。
6. 名義変更がされず納税通知や違反が届く
名義変更が完了していないと、次の所有者による自動車税や違反通知があなたに届くことになります。
7. 「処分費」「整備費」など後からの追加請求
契約後に聞いていない手数料や引取費用を請求されるケースもあります。キャンピングカーの場合は「陸送費」のトラブルが多いでしょう。
トラブルに遭わないために知っておくべき7つのこと

自衛のためのコツや知っておくべきことを7つピックアップしました。
1. 複数業者に査定依頼をする
価格だけでなく、対応や説明の丁寧さ、質問への回答内容なども比較材料にしましょう。
2. 査定額の「総額」か「概算」かを確認
リサイクル料、陸送費、装備の有無など、最終的な支払額かどうかを明確にしましょう。
3. 契約内容は書面で確認
口約束はトラブルのもと。契約書を交わし、内容(支払時期、名義変更期限、車両状態の確認事項など)を残しましょう。
4. オプション装備は自己申告&証明
カスタム設備は自分から説明を。取り扱い説明書や整備記録があるとプラスです。
5. 支払日・名義変更期限の明記
「いつまでに支払うか」「名義変更は誰がいつまでに行うか」を契約書に盛り込みます。
6. キャンセル条件・違約金の明示
契約後のキャンセル条件と費用の発生有無を明確に。業者の一方的な主張を防ぎます。
7. 車売却はクーリング・オフができない
車の売却はクーリング・オフの対象外です。契約締結後は一方的に解約できないので、十分に内容を確認しておく必要があります。
悪質な買取業者の特徴とは?

トラブルに遭いやすい業者の特徴は、以下の通りです。
このような特徴が見られる場合、即決はしない方がよいでしょう。
トラブルに遭ってしまった時のアドバイス

トラブルに遭ってしまった時の対処法についてです。
二重査定の減額には応じない
プロが査定し買取金額を出して契約しているはずです。契約条件に後から見つかった瑕疵(キズ・故障)による減額などの記述がなければ、仮に見つかったのが事故歴であっても、減額や解約に応じる必要はありません。もちろん、査定時に事故歴を隠したりしていないのが前提です。
契約内容にないキャンセル料は支払わない
契約前にキャンセル料を請求されても、法的に払う必要はありません。また契約書にないキャンセル料や、契約書に定められた以上のキャンセル料も払う必要もありません。
不安に思ったら車の引き渡しを延期する
買い取り代金が支払われるか不安・・・(いつ支払われるか契約書に明記がない)だったら、車や移転登録書類の引き渡し時期を、支払い後となるよう延期するという自衛策もあります。
まとめ:キャンピングカー売却は“準備と確認”でトラブル回避
安心してキャンピングカーを売却するには、業者任せにせず、しっかりと自分で確認・管理する意識が大切です。
トラブルを避け、納得のいく売却を実現しましょう。