キャンピングカー買取に役立つサブバッテリーの知識

キャンピングカーの装備オプション

キャンピングカーを売却するとき、「サブバッテリー」の有無は査定金額に影響する??

そんな疑問について掘り下げてみます。

サブバッテリーの基本的な役割から、買取査定における評価の、鉛バッテリーとリチウムイオンバッテリーの違い、劣化チェックの方法、さらに周辺の電装系までを、わかりやすく解説します。

キャンピングカーを売りたい人はもちろん、中古で買いたい人にも役立つと思うので最後まで読んでくださいね。

サブバッテリーとは?役割と基本スペック

キャンピングカーがキャンピングカーたる最重要装備がサブバッテリー。

車中泊時に冷蔵庫、照明、コンセントなど車内装備に電力を供給するための電源です。メインのエンジン始動用バッテリーと違い、「生活電源用」。放電に強いディープサイクルバッテリーやリチウムイオンバッテリーが使われ、複数基搭載されるほど電力を多く保持できます。

また、キャンピングカーにおいては、バッテリーだけではなく、それらを並列接続したり、充電したり、モニターしたり、といったシステム一式が組まれています。

サブバッテリーの有無・搭載数で査定額はどう変わる?

「サブバッテリーがあると査定額が上がる?」という質問に対しては・・・

正直微妙・・・。ケースバイケースです。

というのも、バッテリー自体は消耗品ですので、次に販売するときには店が替えてしまうことがほとんど。

また、キャンピングカーではあまりに一般的すぎる装備なため、搭載しているだけで付加価値があるとは言えません。

もちろん、バッテリーの搭載数が多いシステムや、豊富な充電手段など、システムそのものに価値があれば十分プラス査定は狙えます。

鉛バッテリー vs リチウムイオンバッテリー:査定で違いはある?

では次に、鉛のディープサイクルバッテリーとリチウムイオンバッテリーの違いについてみてみましょう。

特性鉛バッテリーリチウムイオンバッテリー
新品価格約2.5~3万円約8~15万円
重量めちゃくちゃ重い軽量で燃費への影響が少ない
寿命約300~500サイクルの寿命約2,000サイクル以上と長寿命
査定評価(傾向)標準装備なら「普通」高価装備としてプラス査定対象に

リチウムイオン搭載車は性能面・利便性面で明らかな差があり、中古市場で「高級装備」として評価されることが多くなっています。

バッテリー劣化は査定額に影響する?

バッテリーは消耗品。多少の新旧・劣化度の差は査定額にほぼ影響しません。

ただし、あまり劣化の激しいバッテリーは、長期間使っていない車としてマイナス査定の要因にも。

エンジン停止状態でバッテリー電圧12.5V程度は維持してほしいところ。

なお、もし劣化が激しいからと言ってわざわざ積み替える必要はないでしょう。新品のバッテリーで幾分プラス査定になっても、交換費用のほうが高くつきますから。

インバーター・電装系はどう評価される?

サブバッテリーだけでなく、その周辺装備システムの完成度も加点材料になり得ます。

インバーター

家庭用家電を使うためのACインバーターは、付加価値の高い装備品です。

ただし、1000W超で正弦波のタイプでないとあまりプラス査定にはならないかもしれません。

ソーラーパネル

ソーラーパネル・太陽光充電システムは大きなアドバンテージになり得ます。

人気の高額オプションなのに、中古市場での弾数が少ないからです。

コンセント・操作パネル

コンセントの多さや操作パネル・モニター、充電器のグレードも査定士にアピールできます。

これらのガジェット類や配線・施工も含めたシステム一式が付加価値となりますから。

売却前にやっておきたいメンテナンス

バッテリー・電装系の印象を良くするために、以下のメンテ・チェックはやっておいた方がよいでしょう

  • バッテリーの満充電
  • 端子の掃除・増し締め
  • 異音・異臭のチェック、簡易点検
  • インバーターの動作テスト
  • 充電機器の動作確認(ソーラー/外部など)

これらを事前に行っておくことで、査定士に「手入れされていますね」という印象を与え、高評価につながるかのせいも!

まとめ:サブバッテリーも査定装備。手間次第で数万円アップも可能

サブバッテリーの搭載・種類・状態によって、査定額に差が出る可能性はあります。特に、リチウム搭載+良好な状態であれば査定士からの評価も高く、複数設置やインバーターなど便利装備をアピールできると、さらに効果が見込めます。

売却前には、装備仕様やメンテ状況を整理し、査定士に提示できるように準備しておくと、プラス査定の確率が上がるでしょう。